将来に不安を抱えているMさんへ【小川議事録155】

こんにちは!アイマーチャントの小川(@ogawakenta)です。

休日会議では珍しく、2週連続で質問をいただきました!なので今週も質問に回答する回となっているのですが、今回いただいた質問は珍しく僕への質問でしたので、議事録を通じて思うところをまとめてみます。いただいたご質問は下記の通りです。(名前は伏せ字にしました。句読点、改行は手を加えています。)

Mと言います。ぼくは18歳でこの春、高校を卒業しました。

就職活動でしくじってしまい大学にも行けず周りの友人が新生活を始めるなか、ぼくだけフリーターで毎日心が折れそうです。

そんな中、お父さんが休日会議をいつも車の中で聞いているのを思いだし相談してみようと思いました。

ぼくも起業を考えているのですが、よかったら小川さんが菅さんに最初に連絡をしたときのお話を詳しく聞かせていただきたいです。

菅さんの本を読んで直接電話したというのは以前聞いたことがあります。

そのあと、どういった行動をして菅さんと一緒に働けるようになったのでしょうか?面接とかありましたか?

お父さんは30歳までは実家にいていいから、それまでに自分の道を決めなと言っています。将来がとても不安です。

ぼくも電話をして飛び込んだら小川さんのようになれるでしょうか?よろしくおねがいします。

「休日会議は親子二代で楽しんでいただける番組になったのか!」という喜びを感じつつ、僕からMさんへのメッセージという形でお伝えできればと思います。Mさんへのメールのような内容となってしまいますが、ご了承いただければ幸いです。

なお、今回も「100回前を振り返るコーナー」を開催しております。第55回休日会議は「通いのビジネススクールの運営」をテーマにお伝えしております。伝説(?)のウィンズスペースの話もしているので、合わせてチェックしてみてください。

【第55回休日会議】質問:通いのビジネススクールの運営について

【小川議事録55】教科書が無い世界

将来に不安を抱えているMさんへ

休日会議へのご投稿、ありがとうございました。きっとフォームの送信ボタンを押す時は緊張されたと思います。僕が初めてアイマーチャントの事務所に電話した時、心臓はバクバクでしたし手汗は尋常ではないほど出てビシャビシャでした。(笑)

そんな恐怖を乗り越えて問い合わせをしていただいたMさんには、当時の僕が菅さんからしていただいたように、現時点で僕から伝えられるメッセージを真摯にお伝えできればと考えています。

まずは高校のご卒業、おめでとうございます。学校からの卒業は「学生から社会人へ」と、1つの区切りですよね。学生の頃は多少の選択はあれど、ある程度決まった道を進んでいたのに対して、社会人になるということは自分で道を決めて進んでいくものであると考えています。

…とはいえ、僕は最初、このことに気づくことができませんでした。心の中で「どこかの誰かが、自分が進むべき道を示してくれるのではないか?」と期待していた部分が多いにあったな…と思うのです。もっと極端に表現すると、「いつか神様が目の前に現れて、『お主の天職は●●じゃ!』と言ってくれるんじゃないか?」という、脳内お花畑状態だったのかもしれません。(笑)

そんな状態でしたから、友人で自分の進みたい道がハッキリとしている人を見ると「格好いいな、応援したいな」と思う反面、羨ましくもあり、焦りも感じていました。「何で自分には【これだ!】と思える道がないんだろう…」と。もしかすると、Mさんも似たような状況なのかもしれません。

友達と自分を比較することで焦って「早く答えを見つけたい」と思っているのであれば、その焦りは逆にご自身の道を遠ざけるものだと考えます。最短を目指せば目指すほど、手法にばかり目が向いてしまって、結局残るものがないという状態になりやすいです。

何をする時でも言える話ですが「○○してくれるはず…」と思った時点で、その決断はやめておいた方が良いです。「他人が自分を変えてくれる」なんてことはなく、結局は「自分が変わるほかない」からです。「変えて欲しい」と「変わりたい」の間には天と地ほどの差があります。

ビジネスの世界で、どちらの人が成果を出すかと言われれば…説明するまでもありませんよね。

これまで多くの方とお話させていただきましたが、意外と多いのが、口では「変わりたい」と言いながら心では「変えて欲しい」と思っている人です。そういった方は、自分ではなかなか動き出さないので、新しい環境に飛び込んでも行動出来ない方が多いです。新たな環境に飛び込む時には「自分からガンガン行くぞ!」という心意気で行動されることをお勧め致します。

誰もが将来に対して不安を抱えているものだと思いますが、人によって「不安の質」は違うと考えています。もしMさんがお友達と自分を比較することで不安を抱えているのであれば、その不安はあまり有益なものとはなりません。遊びでも勉強でもビジネスでも、ご自身が興味を持ったことに真剣に打ち込んだ経験が、周り巡ってMさんの力となってくれます。

僕が焦りを感じていた時、周りの方に「そんなに焦らずに、色々なことを経験した方が良いよ」というアドバイスをいただきました。でも「とにかく最短ルートで進みたい!」と、素直に受け取ることができなかったんですよね。「まだ若い」と言われてもピンと来ていませんでしたし。…その結果、随分と遠回りをしたように感じています。(笑)

だからこそ、Mさんにお伝えしたいことは「そんなに焦らず、ご自身の興味を大切にして1つ1つ真剣に取り組みましょう。」ということだったりします。「人生はあっという間」と言われることもありますが、意外と長いです。

「人は1年でできる事を過大評価し、10年でできる事と過小評価しすぎる。」という言葉があります。10年間、真剣に取り組めば何だってプロになれます。Mさんが今から初めて10年経っても28歳、現時点での僕より若いです。(笑)Mさんの若さは武器ですので、焦る必要は全くありません。

休日会議を聞いてくださっているお父様は、きっと良き理解者となってくれるはずです。色々なことを相談しながら経験を積んで、少しずつ自分の世界を広げることで見えてくるものがあると考えます。

アドバイスらしいアドバイスにはなっていませんが、1つでも役立つものがあれば幸いです。これからも休日会議をよろしくお願いいたします。そして、いつの日か、お会いできることを楽しみにしております!

音声はコチラからどうぞ!

→ 質問をいただきました。最初のチャンスの掴み方。【第155回休日会議】