注意!Paypal永久凍結で得た教訓(次なる対応策)【第326回休日会議】

Paypalの永久凍結。巷で噂になっているのは知っていたけれど、正直自分には関係のない事だと思い込んでいました。10年以上普通に使えた事もあって、危機管理がすっかり抜け落ちてしまっていました。

何か悪さをした方々の中で起きている事だろう…とか、広告のターゲットが広いために誤解を招く購入者が増えたのが原因じゃないか…とか、そんな考えもあって「まさか自分が」の状態。事前に対応できたものの、完全に僕の落ち度です。

でも起きてしまった事は仕方がありません!(でも正気、立ち直るまでに24時間かかりました。根っから明るい奥さんと娘には救われました。)

起きた事象に対してどう受け止めるのか?どう捉えるのか?この経験の中でも「プラス」と感じる事ができきる要素もありました。今回は、原因、実情、事前対応策についてお伝えしていきます。

現状は、「カスタマーサポートのエレンさんを飛び越え、マネージャーのレインさんからの連絡待ち」です。

今回、その原因こそ明確に教えてもらえないものの、ほぼ間違いなくコレか!という理由がわかりました。Paypalの凍結解除の記事を見ていると「物販の事例」がたくさん出てきます。が、無形商品に関する解除事例はほぼ見かけませんでした。

Paypalアカウントが永久凍結するとどうなる?

永久凍結となると、まず突然メッセージが届きます弊社のサービスが1つ終了するのに伴い、定期購読を8件連続でキャンセルした矢先でした。さらに数分後、個人のPaypalアカウントも永久凍結の連絡がきました。

Paypalが永久凍結となると資金の移動が一切できなくなり、定期購読手続きをしてくれているお客さんには「定期支払いを処理できませんでした」という通知がお客さんに届くようになります。こちらでは、過去履歴を調べるくらいしか出来る事がなく、送金や受け取り機能が完全停止します。

通常の凍結の場合は、条件提示(資料提出)で解除できる流れになるようですが、最上級の「永久凍結」はレベルが段違い。問答無用で何もさせてもらえません。ちなみに現時点では、どれだけ真っ当なビジネスをしていたとしても永久凍結が来る時はきます。Paypal側には細かい事業内容までは把握出来ないという話を電話で担当者に直接聞きました。(AIと目視の判断の流れまではわかりませんが、これだけのアカウント凍結事例がある以上、安定はしていないはず。)

僕は事業資金の何割かをPaypalに置いていたので、そのダメージもなかなかに大きいものがありました。180日後に引き出せる通知がPaypalから届くという内容を受け取りましたが、実情は没収になるケースも多々あるようです。180日の間にプライポリシーはガンガン更新されていき、迷惑料としての没収がエンディングになると…。これはもう、僕の危機管理が足りなかったという自己責任なので仕方ありません。

お客さんが商品購入後、180日以内であればお客さんに返金して、別途振り込みをしていただくという記事を見ました。が、定期購読決済を中心にしている僕は「キャンセル・一時停止」しかありません。お客さん側のアカウントで返金申請は出来るかもしれないので、今後1〜2名の方にお声がけして試してみたいと思います。

あとはこの後の経験でどれだけ役に立てるか!ここに尽きます。ただ1点、定期購読手続きをしてくれている数百件の移行手続きは、それだけ多くの方々の時間を奪ってしまう事、手間をとらせてしまう事になるので、猛省です。

Paypalアカウント永久凍結の原因についての考察

弊社のサービス終了に伴って、定期購読を連続で8件キャンセルした後「不穏な動き」として認識された可能性が高いです。ここでは、キャンセルではなく一時停止が良かったようです。キャンセルをすると、トップ画面に以下のような文言が出てきます。

キャンセルではなく、一時停止だと上記のような画面は出てきません。サブスク等の定期購読でPaypalを利用していて、サービスを終了する時の手続きはご注意ください。資金は極力引き出しておいた方が、ダメージは最小限にしておく事ができます。

僕自身、過去にこのような記事を見ても受け流していたかもしれません…が、ビジネスモデルどうこうの問題ではないという点が、Paypal無双に歯止めをかけられません。本当に気をつけてください。

Paypalカスタマーサポートにはさらに待ち構えている上がいる

これは事情を説明すれば問題ないだろうと思っていましたが、永久凍結がわかった時は金曜日の夜。土日はカスタマーサポートがおやすみなので、月曜日までの間にメールだけ送っておきました。Paypalへの電話はこちらからできます。

月曜日、僕の電話を担当したのはカスタマーサポートのエレンさん。どうやら回答にはテンプレートがあるようです。

「お客様が仰っている事は個人的に非常に共感します。ですが、規約である以上解除はできません。申し訳ありません。」

と、ここまでがセットです。5回ほど繰り返されてようやく気付きました。ピンチな状況にも関わらず「ドラクエの村人か!」と1人で突っ込んでいたのは内緒。こうなったら切り口を変える必要があります。

資金保留とか没収とか、そういう事は最悪良いとして…今定期購読をしている方々に移行手続きで迷惑をかけたくないので、そこだけもお願いします…と。

すると…何かのキワードが刺さったのか、それともここまでがテンプレートの流れなのか、マネージャーのレインさんに繋いでもらえる流れになりました。これが俗に言うPaypalクエストの1面クリアの全貌です。

5分くらい待った後、レインさん登場です。カスタマーサポートの方は、起きた事実に対してのマニュアルの範囲でしか回答出来ないとの事。何が原因かまではわからずという事らしいです。で、マネージャーのレインさんに一連の話をしたら「原因が何か?」「条件付きでの提案に変えられるか?」を、部長さんに話して折り返して電話をくれるとの事です。

これで2面クリアなるのか、ここまでの流れがテンプレなのかはわかりません。でも、今回を機会に「まだ凍結されていない方」には次の対策を取ってほしいと思います。

paypal凍結前に出来る対策

Paypalは、お客さんが希望する分割回数に合わせて、自在に決済URLを発行する事ができますよね。これを何人ものお客さんに提供していると、分割回数と残り支払い回数が次第にバラバラになってきます。一度こうなってしまうと、他の決済代行会社では代用できません。

決済代行会社は色々ありますが、商品を審査に出してURLを発行し、分割回数はお客さんの方で設定していきます。個別に、残り支払い回数と金額を設定したURLを発行すると、URLの数だけ月額利用も上がり、商品の審査となると複雑さも増します。

1商品対して、商品のURLは1つにして分割を指定してもらう流れを取るようにしましょう。僕は原点回帰という意味も含めてinfocartを再び利用させていただく事にしました。ただ、infocartはアメックスが未対応です。事業用のカードがアメックスの方も一定数いらっしゃるので、対応できる決済代行者との契約も視野にいれておきましょう。

Paypalと同様に利用審査が緩く、即活用できるサービスには「stripe」があります。stripeはアメックスにも対応していますが、基本「分割」という仕組みがありません。少額の月額や単発商品に留めておく方が良さそうです。また、アカウントが保留されたとしても、現状はPaypalのように没収はありません。

stripeの設定は、WEBが苦手な方には少々難しさもあります。stripeを設定するWordPressのプラグインは色々とあるのですが、簡単に活用したい場合は「Myasp」を活用するのが1番です。

そしてそして、置いてある資金は極力引き出しておくようにしましょう。

詳しい経緯は、僕のテンションも含めて音声をお聴きください。

もし反響があれば、引き続き経過をご報告します!マネージャーのレインさんからは電話が来るのか?どんなエンディングを待ち受けているのか?もう何が出来るかと言ったら、僕が人柱になって色々チャレンジした事を共有するのみ!今後、同じように凍結になってしまった方々に対して、小さくとも勇気になれればと思っています。

繰り返しになりますが、どこまでいっても「起きた事に対して、どう捉えるか?」だと思うのです。僕もまだまだ修行の身ではありますが、ポジティブに捉えて、再びビジネスライフを満喫していきます!

注意!Paypal永久凍結で得た教訓(次なる対応策)【第326回休日会議】