出前館創業者「花蜜伸行さんの実体験」に迫る【第226回休日会議】

昨日はマーチャントクラブ名古屋勉強会!にも関わらず、記事をしっかり書いています。(夜中まで飲んで、皆でスパに行く事を想定してあらかじめ記事を書いていました。)

2018年の今、0から始めてデジタルコンテンツの制作販売をどのように行うのか?ここをスルーしちゃった方も、いずれ必要だと感じて学んで実践する日が来ます。避けて通る方がしんどいと気づいてからでも良いので、弊社の十八番である方法論に興味が湧いた際には、どのタイミングでも良いのでご連絡ください。

時代に即した変化はありますが、起業初年度から現在に至るまで、インターネットビジネス活用する際の必須手札として君臨しています。「文章、画像、映像、音声、プログラム」、これらの単体もしくは組み合わせで、どのよういに需要のあるコンテンツをユーザーに提供していくのか。一度経験すると対局を俯瞰できる視点が身について、実現できる事、創造できる幅が広がります。

という事で、本日はインターネットを最大限活用していくためにも「礎」となる部分は、改めて向き合う姿勢である!!という事を出前館創業者の花蜜伸行さんの実体験を例ににお伝えしていきます。(花蜜さんが現在色々と大変な渦中にある事は、報道やニュース記事にありますが、僕は非常に学びがありました。)

手嶋さんが最近頻繁に出没されている「のにゃん(練馬)」で昼ビールをしながら、花蜜さんから色々なお話を聞かせていただきました。(写真右がニーズマッチ創業者の手嶋さん、写真左が花蜜さん)

時価総額1,400億円の礎は、デジタル化の中にあるアナログ要素


数十年前、駅近辺には個人の喫茶店がたくさんありました。新聞が読める、電話を取り繋いでくれるといったサービスもあり、コーヒーを飲むだけではない利便性がそこにはありました。今はドトールやタリーズといった大手がひしめています。この事実を見た時に、個人の喫茶店は大手の進出によって潰されたのか?といえば、そうではないと。個人の喫茶店の「敵(外的要因)」はスマートフォンだったという視点。

本当の原因はどこにいるのか?そこを見定める事で一手を打てるか、それとも気づけないままか、軽視して終わるのか。歴史的に見ても、スマホのカメラ機能の向上がカメラ市場に侵食していたり、バイク便によるデータの荷運びもインターネット上で完結できたり、Amazonの進出による書店や家電店への影響など。

現在から振り返るように見れば、「そうだよね」という明らかさがあっても、事の大小は別として感度が鈍る時があります。未来を見据えて常識を疑う事は、成功体験に胡座をかかない事とに近しいものがあります。僕らは時代の中を生きていて、その時代は刻々と未来へ向けて時が流れているんですよね。

成功例はあくまでも「例」であり、それが最適かどうかは疑問を持った方がチャンスは見えてきます。例えば、プロモーションにおけるステップメールのメール数は典型的なもので、「ステップメールに持たせる役割」によって全く異なります。LPの段階で最大限絞れば、自動返信文1通目でセールも可能で、接点を持つ段階で明らかなベネフィットがあるのか、関係値の構築期間を設けるのかなど、1人1人に最適解があります。

さて!話を戻します。出前館の創業者、花蜜さんは「ザ・インターネット(1995年のアメリカ映画)」を見て、ピザをインターネットで注文するというシーンから着想に至ったそうです。日本、いや世界においても同様のサービスはないと。

出前館の1年目は売上が10万円、翌年は100万円。インターネットで出前を注文するという文化がない頃に、花蜜さんは全国4000店舗を自らの足で回ったそうです。当時のインターネットは常時接続ではなく、ダイヤルアップ回線。わざわざインターネットで注文する理由がない事もあり、馴染んでいない事もあり…。

そうした時の一手は「共に文化を作る」という呼びかけや公言が、周囲を徐々に魅了するのだという事も、花蜜さんの話の中で再認識しました。ネットで注文する理由づくりのために「ネットで注文すると5%オフ」という特典と用意。でも、5%を負担するのはお店側。この時に必要なのはビジネスの範疇を超えた共感が必要です。

お店の人はチラシ作りやポスティングも大変な作業です。それをいらない世界を一緒に作りましょう。という流れで、クライアントを一気に当時者側に迎えていったわけです。(会員制コミュニティや企業組織でも、メンバーを当事者側に迎える際に、役割を与えたり未来を共有する事は有効)

4000店舗を実際に回って一人一人と話をする…というと、スマートではなく泥臭いと感じる方も多いと思います。が、当時「モーインング娘。」をCMに起用してバンバン流していた競合は、出前館に叶わず撤退となりました。時価総額1,400億円の礎も、人と向き合う姿勢が築き上げたのだと思います。

出前館の他にも「ペットの里」や「ピース乾杯プロジェクト」など、描いているスケール感と運営に伴うマネタイズの仕組みは僕も視野が広がりました。ピースで乾杯プロジェクトは、協賛店舗から1杯2円。これが大きくうねりをあげて行くと概算で…続きは休日会議でお伝えします。

現在、花蜜さんは色々と大変な渦中にありますが、経営者の先輩としての経験談は、改めて僕のスタイルに確信を与えてくれたような気がします。デジタル化の中にアナログ要素の重要性、自身のビジネスが仲間のメリットに繋がり、顧客へ価値を提供するという1本線。これからも大切にしていきたいと思います。

それでは本日の休日会議をお聴きください。

【第226回休日会議】
出前館創業者「花蜜伸行さんの実体験」に迫る!