インフルエンサーを目指して疲弊している方への処方箋【第234回休日会議】

商品を売るために、お客さんへの影響力を持たなければ…と思っている方。記事を書いたり動画配信して、影響力のあるプレイヤーの背中を追いかけて疲弊してしまっている方。Twitterやfacebook、ブログやメルマガを見ていて結構多いのではないかと感じました。

インフルエンサーになる事で販売力を持つというのは、数ある方法論の1つです。昨今の個人インフルエンサーの影響力こそ販売力だ!と思ってしまっている方へ、凝り固まってしまった視点を少しでもほぐす事ができればと書いていきます。

インフルエンサーの遷移と時代の流れ

世間ではインフルエンサーが非常に注目されていますよね。どの企業との打ち合わせでも、インフルエンサーの話題が上がります。とは言え、マーケティングにおいては今に始まった事ではありません。マイケルジョーダンのエアジョーダンや、マリリンモンローのシャネルのNO.5などの事例もよく見かけますよね。インフルエンサーと共に成長を遂げてきた企業は数多くあります。

当時は有名人や芸能人がインフルエンサーの中心を担っていました。ですが、近年は配信メディアが整った事で情報発信のハードルが下がり、人気者の個人が増えてきました。あの人がお勧めするなら買おう、あの人が言うなら参加しようという流れを、各企業は自社商品と相性の良いインフルエンサーを見つけて告知を依頼します。インフルエンサーの認知、信頼を借りて売上を立てる。

ビジネスである以上、企業にとって結果が伴わないインフルエンサーは無価値となり、また勢いのあるインフルエンサー、エンゲージメントの高いインフルエンサーへと依頼は移り変わっていきます。

個人のインフルエンサーを振り返れば、アルファブロガーに始まり、YoutubeやインスタグラムなどのSNSの普及によって個人にも光が当てられるようになりました。個人ブランドを確立しているアフィリエイター(メルマガなどのプル型配信を軸としたアフィリエイター)も、マイクロインフルエンサーの括りと捉える事ができます。

読者や登録者の数が評価される事から始まり、次第にエンゲージメントに寄っていくというのはどれも同じ流れです。今後もプラットフォームこそ変動はありますが、インフルエンサーが活躍できる場所は常にあり、企業側も活用していきます。ただ、だからと言って「インフルエンサーを目指さなければ…、影響力ある人間になって商品やサービスを売れるようにならなければ!」と考えるのは早計です。

インフルエンサーとして影響力を持たなければ…と焦る必要はない。

エンドユーザーに向けて影響力を持つ事だけが正解ではありません。ブランド軸は別ベクトルにもあるのです。

例えば、プログラミングが注目されていてチャンスだからと言って、0からプログラムを学ぶかと言えば、そうではないと言い切る人もいるかと思います。これだけ多くの専門家やインフルエンサーがいるからこそ、自分自身がなるのではなく、彼らと協力関係を持って展開する道もあります。

もちろん、大勢のインフルエンサーや専門家がいるからこそ、協力関係を打診する側のポジションが成り立っています。なので、自分の役割を把握してインフルエンサーになる。インフルエンサーを活用する。両方の目を持って、自身のビジネス展開と照らし合わせて俯瞰してみてください。

影響力は確かに武器になりますし、多くの経営者の力になる事もできます。ただ、その武器を自分で持つ必要があるかは別の話。ブランドが持つ販売力の展開幅より、マーケティングスキルが持つ販売力の展開幅は格段に広いのです。仮にインフルエンサーマーケティングに終焉を迎えるような事があったとしても、数ある販促手札の1つがなくなっただけというリスク回避ポジションを持つ考えも大切。

企業からして見れば、インフルエンサーが1人退場したとしても、また別のインフルエンサーがいるため、マーケティング施策の一環としては常に候補にあげる事ができます。が、インフルエンサーになろうと力を付けてきて半ば倒れた人は、手札を一気に失います。影響力を特定の分野で発揮しつつ、他ジャンルの商品やサービスにおいては、協力を仰ぐというのもありです。

インフルエンサーと協力関係になる側の視点

例えば、アフィリエイトマーケティング。

僕自身は「個人ブランドを確立して支持を集めているアフィリエイターさん」に商品紹介を依頼していました。今で言うところのマイクロインフルエンサーにあたる方々です。彼らとの協力関係の中で弊社は業績を伸ばしてきた部分もありました。アクセスを集める三原則として「買う、借りる、作る」がありますが、アクセスを借りて成約ベースでお支払いをするアフィリエイトマーケティングは、少資金展開において絶大な効果があります。

また、アフィリエイトマーケティングの場合、僕自身はお客さんにとっては無名のままでも問題はありません。協力者の認知・実績・支持が購買に繋がります。また、ブランドの向きに関しても、経営者間でマーケターとして認知されていけば展開幅が狭まる事はありません。ブランド構築のベクトルも複数あるという事です。

そして購入してくれたお客さんとはしっかり向き合って、お客さんにとって「●●なら▲▲さんだ」と、1番始めに名前が上がってくるように実力をひたすら磨く!この流れを繰り返していく事で、直接エンドユーザーに対して働きかけなくても信頼は積み上がっていきます。

こうした展開パターンもあるという事を汁知るだけでも、可能性の幅は広がってきませんか?

という事で本日の休日会議をお聴き下さい。※来年健太はボディビルの大会に出るそうです。

【第234回休日会議】
インフルエンサーを目指して疲弊している方への処方箋