【小川議事録72】魔法の粉で新市場(ハッピーターン)

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こんにちは!アイマーチャントの小川です。

写真は先日の四国旅行の際の射的のものですが、この写真には個人的に意味を含ませています。(この1週間、ほぼ引きこもって作業をしていて写真を全く撮っていないという理由ではありません。はい。)

さて、今週の休日会議は「覚悟」の話からスタートしました。菅さんに言われてようやく気づいたことですが、「覚悟を決めろ!」という発言はここ数年でよく聞かれるようになってきました。そんな状態に対して、菅さんは「新たな市場が作られた」という発言をしていましたが、改めて考えてみると市場の様子は変化しています。

魔法の粉で新市場(ハッピーターン)

Yahoo!ニュースでこんなニュースがありました。

来年で発売40周年を迎える「ハッピーターン」。柿の種と並んで亀田製菓を代表する商品ですが、今月7日に6年ぶりにリニューアルされます。今回は人気の生命線である「魔法の粉」こと「ハッピーパウダー」に関する部分を改良。実はこのハッピーターン、粉に関わる改良をする度に売り上げを伸ばしてきた実績があるのです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150904-00000001-withnews-bus_all

購入したお客さんに幸せが戻ってくるように…と名付けられられた「ハッピーターン」は、誰もし口にしたことがあるかと思います。味はもちろん大好きではあるのですが、ビジネスの面で数年前から新たな市場を開拓していると思ってチェックを続けていました。(それが今回の記事で裏付けられていました。)

要約すると「ハッピーターンについている粉の量と売上高が比例している」という話で、粉の量を増やすために溝を作ったり、表面積を増やしたり…試行錯誤してきた様子が書かれているのですが、特筆すべきは2009年度と2010年度に「粉の量だけ増やした商品を発売して売り上げを伸ばした」という点です。本来、主役はせんべいだったはずなのに、魔法の粉の量で売上が変わるというのでは、完全に立場が逆転しています。

「この話がビジネスの話と何の関係があるの?」と思う方もいるかもしれませんが、実はこれと同じような現象がビジネスの世界でも起こっているのです。

基本的にビジネスの世界はやる気のある人が入ってくる世界です。リターンを得るために金銭的リスクや時間的リスクを負ってチャレンジする姿は正常な姿ですよね。ところが、ここ数年でやる気がそれほど多くない方も見られるようになってきました。(非常に語弊のある言い方ですが…)

一言で表現してしまうと「楽して稼げればいいなぁ…」という甘い気持ちでビジネスの世界に足を踏み入れる人です。そういった気持ちを持っている方は痛い目を見て、諦めるか、目を覚ますか、それとも次の甘い話に惹かれるかの三択しか道がありません。

甘い気持ちで足を踏み入れてしまう人が多くなった理由を「お金を奪うマーケティングが増えたから」と話してくれていますが、これは本当だと感じています。年々モラルが低下しているように感じているのは僕だけではないはずです。

ですが、全てが悪いか?と聞かれると、そうとは言い切れない部分もあります。甘い話だからこそ興味を持ち、(その後、目を覚まして)周り巡って僕らと出会うことができた人もいらっしゃいますし、「新しいタイプの人が集まる場所」=「新たな市場」とみて新たにビジネスにしている方もいらっしゃいます。

「どうも、やる気がでなくて…」という方を対象としたビジネスモデルは数年前では考えられないものでしたが、そのビジネスが誕生して回っている姿を見ると、市場が一歩先に進んだことを実感せざるを得ません。(従来、そういった方々を対象としてビジネスをされていたのは「コーチ」と言われる方であり、「コンサルタント」ではなかったという認識でいます。)

今回の休日会議では、僕自身が聞いてみたかったことを質問させていただき、知りたかった回答をもらうことができた回になっています。是非、チェックしてみてください!

⇒ パソコン一つで出来る仕事が増えた今思う事【第72回】